ディスカッションクラス

ディスカッションクラスについて書く前にアクティブラーニングについて触れておきます。

アクティブラーニング

“アクティブ・ラーニング”という言葉を耳にしたことがある方が多いと思います。

“アクティブ・ラーニング”は、具体的に“これ”というものがありません。一方的に生徒に知識を教えるのではなく、「自ら学び考える」授業形態であれば“アクティブ・ラーニング”と言えます。

よって、“アクティブ・ラーニング”の授業形態や内容は目的によっていろいろあります。

なぜアクティブ・ラーニング?

ところで、なぜ最近になって“アクティブ・ラーニング”という言葉を聞くようになったのだと思いますか。

それは、講師による一方的な授業だけではこれからの社会を生き抜くことが難しくなるからです。

今までは、良い高校・大学に合格するために選択式・穴埋め問題など正解が一つしかない問題を解くために暗記を中心とした勉強をするだけで大丈夫でした。

つまり、知識を詰め込めばよいだけだったので、講師による一方的な授業を受けるだけでも問題はなかったのです。

しかし、これからは知識がたくさんあってもそれだけではダメな時代になりつつあります。

基礎知識・基礎学力が大切なことに変わりはないのですが、知識は科学技術の発展により知識はすべて人工知能に任せればよくなります。これからは知識を基に答のない問題に自ら考え答を出し、それを他人に伝えられる能力が重要になってきます。

現在進行形で行われている大学入試改革はそのために行われているのです。

これからは今まで以上にレベルの高い大学に合格することがも

そのために覚えた知識を使う訓練をする必要がある。

訓練をすることで考える力、表現力を磨き、受験勉強だけではなく将来社会人になったときに必要とされる問題解決能力を身につける。

レイズではこれから生きていくために必要とされる力を身につけさせるために、ディスカッションの授業を取り入れます。

ディスカッションクラス

ディスカッションクラスでは学年の枠をなくしたディスカッションを行います。

授業内容

読解クラスでは以下に挙げたものを取り上げていく予定です。

  • 超高齢社会
  • 科学技術の発展
  • 政治
  • 教育
  • 環境問題
  • 国際問題
  • 憲法問題

これらの話題は小学生の読解クラスでも取り上げます。その中で特に盛り上がった内容をピックアップし月に1回(月末を予定)ディスカッションを行います。

具体的には、医療・介護保険制度に関連する話題で、「高齢者の医療費負担が1割から2割に引き上げられたらどう思う」などと質問を投げ掛けます。「高齢者は弱い立場にいるから大切にしないとだめ。だから、2割負担にはしない方がいい。」という答が返ってきたとします。

それに対して、「高齢者が弱い立場にいるというのはなぜ?若者で働けない、給料が上がらない人もいるんじゃない?今の高齢者は年金が少ない少ないと言っているけれど何もしなくても今の若者よりお金をもらえている人もいるんだよ。高齢者って、本当に弱い立場にいるのかな?それに2割負担にはしない方がいいとは言うけれど、世代別1人当たりの年間医療費は15歳~44歳は11万円くらいだけど、75歳以上の高齢者になると89万円にもなるんだよ。11万円の3割負担はいくら?89万円の2割負担っていくらかな?それに、高額療養費負担制度と言うものもあるよ。それらの負担は誰がするんだろう?高齢者なのかな?お父さんお母さんなのかな?はたまた、将来の自分たちなのかな?」というような質問をさらに投げ掛けます(子ども達にも分かるように)。

子ども達がどのような反応を示すかは全く分かりませんが、答のない問題について自分なりの答えを考えようとするはずです。

周りの顔を気にして「こういえばいい子だと思われるだろう」という良い子ちゃんの回答は不要です。話し合うために必要な最低限の周辺知識を付け、それをもとに自分の考えを言い、話し合いをすればいいのです。

小学6年生が中学3年になるころは、小学5年~中学3年まで参加ができるようにします。最終的に初級クラス(小学5年~中学1年)、標準クラス(中学1年~中学3年)の2クラスを開講できるように受講生を増やしてきたいと思っています。

 ディスカッションクラスは2017年4月に小学6年生の子たちが中学生に進学する2019年4月以降に開催予定です。

 新しい大学入試制度で国立大学の2次試験に集団面接が課せられるなど、ディスカッションが合否を分ける重要なものになった場合、高校生のクラスも設けます。

より具体的に

麻生太郎さんの発言を基に今後の受験で求められていることが何なのかを書いてみました。

麻生太郎さんの発言

2016年6月17日に麻生太郎さんが「90になって老後が心配とか、訳の分からないことを言っている人がテレビに出ていたけど、『お前いつまで生きているつもりだ』と思いながら見ていました」という発言をしました。

これにについてあなたはどう思いましたか?

「この人はまた・・・、なんでこんなバカなことが言えるんだろう?『お前いつまで生きているつもりだ』っていったいなに様?」

「未曽有をみぞうゆう、踏襲をふしゅうと読んだバカには何も言われたくない」

「バカじゃないの?」と、単にこの発言に反対するだけではありませんでしたか?

単に感情的になって、麻生太郎さんの発言を否定しているだけでは今後の大学入試(共通テスト)、いずれは高校入試にも対応できなくなるかもしれません。

これから求められること

この発言に対して私は「表現の仕方は間違っているが、言っていることは理解ができる」と思いました。

というのは高齢者における医療費・介護給付費が毎年増加、医療費に関してはここ数年は1兆円前後伸で伸び続けているからです。

平成22年度に33.6兆円だった医療費が26年度には40.0兆円に増えています。 0歳~14歳までの医療費は約15万円なのに対し、65歳になると約72万円なんです。65歳の人口の方が0歳~14歳の人口より多く、医療費も多いとなると、どうなるか想像できますよね。

介護給付費はどうでしょうか。

受給者は開始当初は218万人だったのが、26年度現在588万人になっています。受給者が増えれば当然使われるお金も増えます。

2000年に3.6兆円だった給付費が、2014年には10兆円を超えているのです。

この状況は今後どうなると思いますか?

すでに、現時点で4人に1人が65歳以上です。今後65歳以上の人口が増えピーク時には2.5人に1人が65歳以上になるという推計が出ています。

そうなったときに誰が医療費・介護費を払うのでしょうか? 負担割合が仮に5割になったとしても、自己負担限度額があるので一月の医療費が一定額を超えたらそれ以上はすべて税金で賄うことになります。

それを考えたら、医療費平均が70万円を超える高齢者がいつまで生きているのか?という発言をするのも分かる気がするのです。

健康でいられれば問題はありません。しかし、寝たきりの高齢者が人口の1割を超えたらどうでしょうか?それだけで医療費がどれくらい必要になるかわかりません。

もちろん、医療費の多くは税金から支払われます。もしかしたら若い世代の稼いだ給料のすべてを税金にしても医療費を払えない状況になるかもしれません。

そういう知識を知っていれば「高齢者が寝たきりの状態になって長生きし続けられたらやばいんじゃない?」と思うはずです。

メディアで取り上げられた部分だけを見ると本当に最悪な表現ですが、医療費の現状を知っていれば言っていることは理解できなくはないはずです。

人の命とお金を天秤に掛けるはおかしいのでは?と思う人もいるでしょう。

でも、すべてのお金が高齢者の医療費に使われるようになったとしても同じことが言えるでしょうか。

話しを入試に戻します。

麻生さんの発言内容だけに注目し、感情的に「あの発言はダメです」「あの発言をしているのはおかしいと思います」では、今後の入試ではゼロ点なのです。

医療費が増え続けているという現状などを知ったうえで、自分は医療費の在り方をどう思うか・どのような対策をとれば医療費問題が改善されるのか、などを入試では問われるようになるのです。